セラミック治療と検索すると、「セラミック治療は危険だ」「やるべきではない」といった情報が見受けられます。
セラミック治療には確かにリスクが存在します。
しかし、セラミック治療を受けることで得られるメリットも多くあるのが事実です。
今記事では、なぜセラミック治療が危険だといわれているのかそのリスクと対策について詳しくお話していきます。

セラミック治療が危険と言われている理由

噛み合わせの違和感

歯は少しずつ動くため、セラミックをセットした直後に問題がなくても、定期的に噛み合わせをチェック・調整する必要があります。
また、セラミック矯正は根本的な噛み合わせを治すものではないことを理解することが重要です。

セラミックの破損

セラミックは強い衝撃が加わると割れる可能性があります。
強い力がかかる奥歯には、硬度の高いジルコニアなどを選ぶとよいでしょう。
定期的に噛み合わせをチェックすることで、被せ物や歯の根っこ、顎関節への負担を軽減できます。

セラミックと歯肉の境目が目立つ

加齢や歯周病で歯肉が痩せると、セラミックと歯肉の境目に隙間ができ、目立つことがあります。
汚れが溜まりやすく、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
定期的なクリーニングと日々のセルフケアが重要です。

セラミックの寿命

セラミック治療をした歯の寿命は10～20年とされています。
神経を取る、削るなどした歯は健康な歯より寿命が短くなります。
定期的なメンテナンス、噛み合わせの調整、クリーニング、セルフケアが必要です。

仕上がりの不満

色が白すぎる、人工的で不自然など、仕上がりに満足できないこともあります。
治療前にカウンセリングを受け、要望とプロの意見をすり合わせることが大切です。
メリットとデメリットを理解し、納得した上で治療を始めましょう。

健康な歯を削る

セラミック治療では、セラミックのクラウンやベニアを歯に装着するためには、その下の歯を一定の形に削る必要があります。
このプロセスで、むし歯などの損傷がない健康な歯も削られることが一般的です。
歯を削る量は治療する歯の状態やセラミックの種類によって異なりますが、クラウンを装着する場合は特に多くの歯質を削除する必要があります。
このため、元の健康な歯を大きく削ることになると、歯の寿命に影響を与えることがあります。

神経を抜く可能性

特に歯の整形を伴うセラミック治療では、歯を多く削る必要があります。
歯を深く削ると、歯の神経（歯髄）に近づき、場合によっては神経が露出することもあります。
神経が損傷すると、治療後に痛みや感染のリスクが高まり、結果として歯髄炎などの深刻な問題を引き起こす可能性があります。
このため、歯を深く削る場合、歯科医師は治療の安全を確保するために、感染のリスクを避ける目的で歯髄を抜くこと（根管治療）を選択することがあります。

セラミック治療を成功させるために

悩み、気にしているところ、なりたいイメージを明確にする

患者自身で治療前に悩みや気になる点、理想のイメージを明確にしておくことが重要です。これにより、カウンセリング時に具体的な提案ができ、治療の満足度が向上します。

様々な症例を見てドクター選びをする

クリニックのHPやSNSで症例写真を確認しましょう。
症例数が多いクリニックは、似たような悩みのケースも見つかりやすく、仕上がりのイメージがつかみやすくなります。
ドクターによって治療方法や仕上がりが異なるため、好みのクリニックやドクターを見つけるために、症例写真を参考にすることをおすすめします。

実際にカウンセリングをして比較する

お悩みに対する必要な治療、最終的な仕上がりのイメージ、金額などを含めて、納得がいくまでカウンセリングを受けることが大切です。
色や形、周りの歯とのバランスを気にせずに作製されることもあるため、被せ物の完成までどんなものができるのかをしっかりと確認しましょう。
不安を払拭するために、事前のカウンセリングを活用することを推奨します。

まとめ

今回はセラミック治療のリスクについて詳しくお話ししました。
大事なのは、セラミック治療のメリット・リスク両方をしっかりと理解したうえで、治療を行うか判断することです。
今記事がセラミック治療を考えている方のお役に立てれば幸いです。

小郡さくら歯科

お口の健康を守るためには予防が大切です。
しかし、虫歯や歯周病になってしまった場合には、それらを完治できるような最善の治療を受けていただきたいと考えています。
小郡さくら歯科では、虫歯や歯周病の再発を最大限防止し、治療後の健康な状態が可能な限り長く続くような診療を行っています。
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